第106回薬剤師国家試験 必須薬理 問26-40
薬理〜行くぞ〜
解答・解説はタップで開きます。
問26
ある受容体の完全刺激薬である化合物Aに化学修飾を加え、受容体への親和性がより高い化合物Bを得た。化合物Aの摘出腸管標本における収縮の濃度–反応曲線がa(破線)であるとき、化合物Bの濃度–反応曲線b(実線)が正しく示されている図はどれか。1つ選べ。ただし、化学修飾により受容体への選択性や内活性 には変化がなかったものとする。
2
問27
ラベタロールが反射性頻脈の発生を抑える機序はどれか。1つ選べ。
1 アドレナリン α1 受容体遮断
2 アドレナリンβ1 受容体遮断
3 アドレナリンβ2 受容体遮断
4 アドレナリンα2 受容体刺激
5 アドレナリンβ2 受容体刺激
2
カルベジロールはそこそこ出るけど、
ラベタロールはほぼ出ない(門前の好み?)
問28
運動神経終末からのアセチルコリンの遊離を非可逆的に阻害して骨格筋弛緩作用を示すのはどれか。1つ選べ。
1 ロクロニウム
2 スキサメトニウム
3 ダントロレン
4 A型ボツリヌス毒素
5 チザニジン
3
病院実習時、薬剤部長に
「ロクロニウムは紛失したらニュースになるから俺が管理してる」って言われたのをずっと覚えてる。一瓶で三人くらいの致死量になるらしい。
問28は注射薬ばかり。チザニジンくらいしか薬局で触らない。
問29
中枢神経でオピオイドμ受容体を遮断して、モルヒネが引き起こす呼吸抑制を改善するのはどれか。1つ選べ。
1 ドキサプラム
2 ナルデメジン
3 ナロキソン
4 ナルフラフィン
5 フルマゼニル
3
ナルデメジンは国試新規薬かな?
病院実習時、一箱に14錠だけ丁寧に入ってるのが印象的だった。そして、実習中に処方制限が解除になって、新薬の処方制限を学んだ気がする。
問30
レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病における wearing–off 現象を改善させるアデノシン A2A 受容体遮断薬はどれか。1つ選べ。
1 アポモルヒネ
2 アマンタジン
3 ブロモクリプチン
4 イストラデフィリン
5 ロチゴチン
4
問31
シクロオキシゲナーゼ–1(COX–1)と比較して COX–2 に対する選択性が高く、胃腸障害が少ない非ステロイド性抗炎症薬はどれか。1つ選べ。
1 エトドラク
2 ジクロフェナク
3 ロキソプロフェン
4 スリンダク
5 オキサプロジン
1
COX2阻害の中で1番処方が出るのはセレコキシブかな。
昨年2020年6月にGE発売。まだ後発出てなかったんだ、と意外に思った薬でした。
問32
カルシトリオールのカルシウム代謝調節作用に関わる機序はどれか。1つ選べ。
1 カルシトニン受容体の刺激
2 副甲状腺ホルモンの分泌の促進
3 腎臓におけるカルシウム再吸収の抑制
4 腸管からのカルシウム吸収の促進
5 オステオカルシンのカルボキシ化の抑制
4
問33
ニトログリセリンの抗狭心症作用に関わる機序はどれか。1つ選べ。
1 アデニル酸シクラーゼの活性化
2 膜結合型グアニル酸シクラーゼの阻害
3 可溶性グアニル酸シクラーゼの活性化
4 ホスホジエステラーゼIIIの阻害
5 ホスホジエステラーゼVの活性化
3
問34
妊娠末期の子宮平滑筋を収縮させる脳下垂体後葉ホルモン薬はどれか。1つ選べ。
1 オキシトシン
2 エルゴメトリン
3 エストラジオール
4 ジノプロストン
5 プロゲステロン
1
問35
ラフチジンの胃酸分泌抑制作用に関わる機序はどれか。1つ選べ。
1 H+, K+–ATPase 阻害
2 ヒスタミン H2 受容体遮断
3 アセチルコリン M1 受容体遮断
4 プロスタノイド EP 受容体遮断
5 ガストリン遊離抑制
2
問36
アプレピタントの制吐作用に関わる作用点はどれか。1つ選べ。
1 ヒスタミン H1 受容体
2 ドパミン D2 受容体
3 タキキニン NK1 受容体
4 セロトニン 5–HT3 受容体
5 オピオイドμ受容体
3
イメンドは飲み方特殊だから、そろそろ実務で用量用法出てもいいんじゃないかな〜どうなんだろ〜
問37
血清コレステロール低下作用と抗酸化作用を介して抗動脈硬化作用を示すのはどれか。1つ選べ。
1 ロミタピド
2 コレスチラミン
3 クロフィブラート
4 エゼチミブ
5 プロブコール
5
くるみぱん大先生の投稿を参考に作りました。大感謝。
問38
眼房水の産生抑制により眼圧を下げる炭酸脱水酵素阻害薬はどれか。1つ選べ。
1 ピロカルピン
2 ブナゾシン
3 ビマトプロスト
4 リパスジル
5 ドルゾラミド
5
問39
ラムシルマブの抗悪性腫瘍作用に関わる標的分子はどれか。1つ選べ。
1 EGFR(上皮増殖因子受容体)
2 HER2 (ヒト上皮増殖因子受容体 2 型)
3 mTOR(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質)
4 VEGF(血管内皮増殖因子)
5 VEGFR–2(血管内皮増殖因子受容体 2 型)
5
学生時代は受容体阻害か直接阻害かどっちか分からなくなって、ラムシルマブが【ら】で【R】だなって無理矢理覚えてた記憶…
問40
以下の直接型コリン作動薬のうち、コリンエステラーゼにより最も加水分解されやすいのはどれか。1つ選べ。
4
薬理は必須でもそこそこボリュームがあって疲れるね〜